明日、もし晴れてたら
きっと私は朝の日差しを浴びながら、妻と共に談笑しながら朝食をとる。
そして、覚束無い妻の足を支えるように腕を絡め、近くの公園で散歩するだろう。
外に出れる機会が無い妻との貴重な夫婦の時間。
長年寄り添いあってきたこの愛おしい時間は何物にも変え難い。
妻の手を触れる。
もう手遅れか、手の温もりは妻の魂と共に薄れていく。長いこと傍にいたはずなのに、この別れを知るとどれだけ短いかが分かる。もう、朝食で談笑することも、公園で散歩することも、叶わないのだろうか。
冷たくなる妻の手が、夢が覚めるような感覚がして頬に涙がつたう。
嗚呼。
もう少しだけ傍に居れるとするのならば
8/1/2022, 10:30:06 AM