ここは暗く立ち込める瘴気世界。
その中も地位が高い人
ここで偉いとされる人は
1部の浄化エリアで生活出来ている。
一般市民には払えない大金を払えば
そこに行けるみたいだけれど
普通の生活をしている瘴気世界には
そんなお金を持つこともないのが現状だった。
瘴気世界では子を産むと望む人が少なく
望んでいても生まれてこなかったり
子が元気に生まれることが難しくなった。
そんな中、瘴気世界で元気に産まれた私。
両親にも周りの大人にも優しくされて
みんなの愛を感じながら私は成長した。
私の記憶だとお母さんはいつも体調が悪い。
お父さんは肉体的にも厳しい労働している。
2人はいつも私に辛い顔を隠してる。
2人はいつも
「あなたが私たちのたった一つの希望」
そう言って私を抱きしめる。
嬉しいと感じる反面
なんだか悲しそうな背中に手をあてて
大好きな二人を
どうにか元気にしたいって思うようになった。
2人を笑顔にしたいから
私頑張りたい。
何ができるか分からないけど
2人のたった一つの希望として
できることやってみる。
だからいい事が出来たら
沢山褒めて欲しいし沢山抱きしめて欲しいな。
─────『たった一つの希望』
3/3/2024, 12:16:50 AM