空が金色に染まる黄昏時。友人は、楽しい時間が終わるようで嫌いだと言うが、僕は好きだった。
友人と並んで歩く帰り道、ふと横を見た時の友人の顔にうっすらと橙がのるのに、万葉集の詩のように言いようのない風情を感じるのだ。
この感情を、ありきたりな言葉に当てはめたいとは思わない。誰かと共有したいとも思わないし、ましてや共感なんて必要ない。
ただそれでも、友人に、君にこの感情を抱くことを許して欲しいと願わずにはいられない。
将来、2人がどうなるかは誰も知らないけれど、僕の想いを君は知らないけれど、黄昏を共に歩いたことだけは覚えていて欲しいな。
10/1/2023, 3:28:25 PM