『足音』
あれは暑い夏の日のことだった。
私はおじいちゃんの家に来ていた。
おじいちゃんとおばあちゃんの二人で暮らしていたが、去年におばあちゃんが亡くなってしまった。
亡くなって数ヶ月におじいちゃんは施設に入った。
なので私は掃除をするためにおじいちゃんの家にやってきた。
あらかた掃除は終わり、残すは屋根裏部屋だけだ。
その前に少し休憩するため、お茶を入れた。
その時だった。
「ギシ……ギシ…」と上から足音らしきものが聞こえた。
この家には今、私一人だけ。
誰もいるはずがないので、気のせいだと思った。
残りの掃除を終わらせるため、屋根裏部屋に向かった。
屋根裏部屋にはおじいちゃんの読んでいた本、使わなくなった家具など色々置いてある。
ホコリだらけでマスクを取りに戻ろうとした。
後ろを向いたその時。
女の人が立っていた。
私はびっくりして腰を抜かしてしまった。
「だ、誰なの…?」
その女の人は見たことのない人だった。
でも、これだけは分かった。
この人は人間ではない。この世のものではないと。
そして、私は気を失った。
あの女の人は誰だったのでしょうか?皆さんも屋根裏部屋を掃除する機会が会ったら気をつけてください。
氷雅
8/18/2025, 11:46:01 AM