maria

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朝 家を出ると生け垣の隙間から
猫どもが私をみてニャアオと笑う

昼になると 遠くの梢の影から
カラスどもが私を見つけ騒ぎたてる

夕方は柿の木に気配を消した
コウモリどもが羽を広げ我に気付けという

夜はなんとかギュッと目を閉じ
むりやり眠りにつくと

まどろみ始めた頃 フクロウが一羽
私の窓辺にやってきて
コツコツと私の部屋の窓を叩く

大きな目で私を射抜き
フクロウは真理を説く

まだおまえはそうやって
眠ったふりをしているのか。
なにもしようとしないのか?

過去も未来も 宇宙も含め
全てはお前の中にあるというのに。
全てがお前に 語りかけているというのに
目を背け続けて そうしていったい

いつ 目覚めるつもりだ 

       時の魔女よ と。


私に魔法のような言葉が紡げるものか。
朝を迎えたとて なんになる。

自嘲してやつに応える  

          それが真夜中


「真夜中」

5/17/2023, 12:58:41 PM