数学は嫌いだ。
やってもやっても全然できない。
期末テストで25点なんか取っちゃってさ。
だけど、先生の一言で見方が変わった気がする。
「円はこの世に存在する最も美しい図形ですね」
数学の教師として数学をずっとやってくれば、円なんていくらでも目にするだろうに、それでも「美しい」と思い続けることができるその感性がどれほど素敵か。
純粋に数学が好きなんだろうな、とふと思った。
言われてみれば確かに、授業中先生の目はいつもキラキラしている。
楽しそうにしているのを見ると、こっちも楽しくなる。
これまではずっと、数学なんて「使わない」「意味がわからない」「学び甲斐がない」「解けて初めて面白いと感じるもの」と思っていたけれど、今の先生に出会ってからは、"学問としての数学"に興味を持つようになった。
先生の見ている世界を自分も見てみたい。
/これまでずっと
7/12/2024, 11:07:39 AM