#77「風景」
夢から覚めた夢のように
これほどはっきり ぼやけたものはないだろう
僕の目の前の現実は
本当に現実なのだろうか まるでわからない
コンタクト越しに 輪郭をなぞっても
あなたの顔と 真意が見えない
上を見上げても
ドライアイは悲しみを語れない
子供の頃に見たコハクの月が
玩具みたいにチープに見える
ロマンと言う言葉の響きは
今や 責任と後悔に触れ
あの日から ぼんやりと
そして はっきりと
記憶はあっても
思い出がない
これは夢だ
悪い夢だ
あぁ、流れ星が見えないや
4/13/2025, 12:36:45 AM