きっと忘れない
日記
予防接種の副反応で熱が出た。お陰様でこのアプリのお題を1個逃した。
寒気と震えが止まらず、おかしいと思ったら体温計は39度を示していた。
「熱があるときに見る夢みたい」という感想だったり悪口だったりがあるが、まさにそんな夢を見ていた。
幼い頃発熱すると、やはり混沌とした夢を見た。
頭部が異様に大きい生物が10体ほど並び、こちらを向いていた。宇宙人のデフォルトのような見た目の彼らは、頭部の大きさをぐにょんぐにょんと不規則に変化させながらただこちらを見ていた。
夢の画面全体が中途半端な砂嵐のような色合いだった。
身も心も成長した今、夢の情報量は膨大なものとなっていた。全体を通して他人の会話を第三者視点で見ている状態だったが、その他人が数秒ごとにコロコロと変化する。眼鏡をかけた冴えない少年かと思いきや、優しそうなアラサーの女性になる。
会話の内容も一貫性がなく、口論かと思えば漫才のようになる。
自分の立場も、恋人から教師、客に変化する。
はっきりと覚えている内容は少ないが、出てきたキーワードや流れはふわっと覚えている。
忘れないうちにここに書いておこうと思う。
寿司、サーモン系。
事件、殺人系。
フクロウの耳襦袢。
ペン、キャップ付き。
殺人事件が起きてそれを探偵と解決する流れがあったような。探偵は中年。
書き留める間にもどんどん忘れていく。
きっと忘れないと思ったこともいつかは側頭葉を抜け出し、涙腺に入り込み涙か何かになって出ていくのだろう。
8/21/2025, 4:06:48 AM