今、見てくれている君へ

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─日差し─
 朝、午前五時。24℃と設定されたエアコンの下に、天使のような君は居る。いつものようにカーテンの裏で、丸い目の中に、細い縦線を入れて。まるで、初めてみた景色を見ているように。僕は、思った。

「いつもと同じ景色なのに、なぜあんなに楽しそうに見ていられるのだろう。」

でも、その考え方は一瞬だった。 物事は、良くも悪くも一瞬にして変わってしまう。例えば、今さっき僕は、寝起きに家中のカーテンを開けて、冷蔵庫からキンキンに冷えたミルクを取り出し、口に含みながら、リモコンでテレビを付けた。そしたら、昨日まで、節電を呼び掛けていたニュース番組が、明日は暑すぎるから、エアコンを付けて寝るように呼び掛けていた。その少し前の話しをするなら、寝起きのすぐの景色と、メガネを着けて一日活発に動いた後の景色とでは、全く違ってくる。
こう考えれば、少し、君が毎回楽しそうにしているかの理由がわかってくる。
君は、少しの変化をもう少し大きく捉えていたんだね。
僕は今、皆なが属に言う、「同じ景色は二度と来ない」を実感した気がする。

毎日、毎回を、どう捉えるかが、幸せの秘訣だと、朝の美しい日差しに照らされた天使のような君が教えてくれた。

7/2/2023, 1:00:32 PM