10年ぶりに当時親しかった人からLINEが来た。
人と遊びに行くことがほとんどなかった私を外に連れ出してくれて、色々なところに一緒に行った。初めてのカラオケも、ゲーセンも。
いつか2人でどこか旅行に行けたらいいねと話したね。
あなたのわがままに見えるマイペースさも、棘がある言葉の裏にある微かな優しさも、見ないふりを続けた私。
いつか送っても送っても、あなたへLINEの既読がつかなくなった。
10年後、深夜ふと届いたLINEの通知。
そっと閉じて、あなたの艶やかな長い髪の背丈を思い出した。
思い出は開けないで
9/1/2024, 9:34:45 PM