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6月1日「梅雨」
6月2日「正直」

…2023年の6月1日のテーマは「梅雨」で、6月2日は「正直」だった。

正直、過去に一度書いたテーマで別の文を考えるのは大変だ。

通常のテーマで文を考える時、私は、テーマに沿った一文を落とし込むことだけを最優先にしている。
正直、その一文が物語ないし与太話に落とし込めれば、テーマクリアで創作完了とすら思っている。

話の流れをそれとなく決めてから書くこともあるが、大抵オチや言いたいことを決めずに書き出してしまう。

書きながら物語の展開や言いたいことを考え、それとなくまとめていくという作り方は、もしかしたら創作としては邪道なのかもしれない。

本来創作というのは、伝えたい事を決めてそれを大切にしなくてはいけない。

それは十二分に理解しているのだが───。

創作の最中こちらの意志とは関係なく、登場人物がペラペラと話し始める時がある。
その内容がなかなかに面白い時などは、当初思い描いていた展開やオチを捨て、登場人物にお任せしてしまう。
そうすると、思わぬオチが生まれたり、本来思い描いていた光景とは違うものが見えたりする。

個人的に創作の醍醐味の瞬間だ。

その喜びに触れたいからだろうか、
邪道と思いつつもこの作り方をしてしまう。

しかし、同じテーマを扱う時はテーマに沿った一文を落とし込む前に前作と被るようにするか、しないかの選択からスタートすることになる。

ノリや気分だけで作ることが出来ない上に、テーマをどのような形で落とし込むかも再度考え直さないといけない。
本来の創作で必要とされているプランニングの作業が必須となる。

正直、邪道的な作り方をしている私にとって、正道というのはハードルが高い。

「行き当たりばったりではなく、プランを立てなさい」と、どこからか声が聞こえてくる。

その声に創作以外のことも含まれているような気がするのは、気の所為ではないかもしれない。

6/2/2024, 12:29:59 PM