ささほ(小説の冒頭しか書けない病

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冬は一緒に

連絡は突然だった。何年連絡していなかっただろう。自然消滅したはずの昔の恋人からのLINEに私が反応してしまったのは、つまり、失恋したばかりだったからだ。久しぶりだね〜と返すと、冬は一緒に過ごさない?と言ってきた。なんか知り合いの別荘を借りられるので泊まらないか?とのお誘い。ちょいと悩んだが出かけることにした。直近の失恋より昔の恋よ再び。約束の別荘に着くとそこは葬儀会場だった。戸惑う私の耳元で何かが囁く。冬は一緒に過ごそう? 血の気が引く。目の前が暗くなってゆく。私死ぬのかな。死ぬんだろうな。

12/18/2024, 10:47:21 AM