[42光年のレンジ]
優しい4つ葉のクローバーが生まれた時には
何処かのバス座席数が1つ減っている。
月の空洞にはとろとろの海のゼリー水が溜まっていて、触れた指は少しだけ痛い。
真空でぼんやり薄められた12%の毒素は黙って
指先を撫でていきました。
TEL:(寂れた着信音)
お気に入りの真っ赤な置き電話からは、いつもの柔らかなみずのおと。
「出なくても、良いんですか?」
透明なリップグロスを硬いトーストに、こぼれ落ちるほど塗ったなら、赤い海王星のダイアモンドの雨でこんがり焼きましょう。
欲張りさんですね
点滅する惑星レンジはあと42光年を指していて、それは買い貯めた本を飲んでいたらすぐに終わるのでしょうか?
しげしげと自慢の作品を見つめては、横断歩道を渡るような足取りで往復している。
9/28/2025, 10:33:57 AM