雨谷リツキ

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たそがれどきに夢をみる。
夜がおとずれる前のひとときに、
やわらかな夕陽をまぶしそうにみる君と、
なんてことない話をする夢を。

はじめに君を見つけたときはおどろいた。
ずいぶん昔にわかれたきりで、
もう二度とあえないと思っていたから。

夢のなかだから、
そんな奇跡がおきたのかもしれないね。

君とたくさんおしゃべりをして、
あのとき話せなかったことのつづきも話して。
ああ、よかった、
これでもう思い残すこともない。

意識がたそがれにとけていく。
さいごにみたのがしあわせな夢で、
ほんとうによかった。

10/2/2024, 1:55:03 AM