誰にもいえない秘密
言葉にしてしまって楽になれるなら、きっとそれは誰にも言えない秘密ではないのではないか。
言語化できない経験が、世の中には溢れている。
誰にも言えず秘密にしなければならないことは、時を経ても言語化に苦痛が伴う。そして、言語化しても苦々しい思いは、容易に消滅しない。
そういう言葉にできなかった想いをどこまで受け止められるか。秘密を打ち明けられる側にも問われるような気がしている。
だから、私の誰にも言えない秘密は、海洋散骨されるその日まで細胞の中だけにとどめておきたい。
はたから見れば、「なんじゃそりゃ、そんな大した事でもないじゃないか!」と、爆笑されることだとわかっていても。
6/5/2023, 11:57:55 AM