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「凍てつく星空」

 凍りつきそうな冷たい空気が漂う闇の中、空を見上げる。
 雲ひとつない真っ暗に澄んだ空には、氷の結晶のように小さく、けれど確かに光り輝く星たちが瞬いていた。
 手を伸ばせば届きそうなほど近くに感じるのに、いざ伸ばしてみるととても遠い。
 ----------君はあの星だろうか。
 きっともう、2度と会えないであろう君を想う。
 遠いけれど、空を見上げれば近くに君を感じる。
 だから、凍てつく夜でも星空の下なら寒くはないのだ。

12/1/2025, 2:22:58 PM