草波香

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「友達と仲良くしなさい」と嫌いな子と喧嘩した後に言われた言葉に対する返答は決まっていた。「あの子は友達なんかじゃない」だ。まぁソレを言うとまたガミガミ怒られるんだろうが、友達というより、嫌なことを言ったり、無理やり行動したりして、とにかく馬が合いようもない知り合いは居るもので、殆どの嫌いな子はその立ち位置に立っていた。他人に振る舞う礼儀は尽くしている。なぜ第三者が私達の関係をとやかく言ってくるのが当時も今も分からない。別に要らない衝突は避けるべきだとは思う。が、信念を曲げてまで衝突を避けるのは違う。相手が非礼をしたのなら、コチラだってソレを批判したって良いはずだ。喧嘩は悪いことか?誰とでも仲良くしないとイケないのか?友達は同じコミュニティに居る全員なのか?違う。一般的な保護者の思い描く優しさは自己犠牲の優しさで、自己犠牲を子供に強要することが良い事のように言う。優しさは余裕を作らなければ生まれないのに。友達と仲が良いのは、優しくできるのは、その子といると余裕が生まれるからだ。少し気に食わない事が有れば喧嘩して、また何処かで落ち着いて仲が直って優しくなれるのだ。だから、ただのクラスメイトを、知り合いを、顔見知り程度の仲の者を親も含めた第三者が友達と言うのは止めて頂きたいものだ。

10/25/2022, 11:42:05 AM