あん

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「 」のど真ん中で死んで欲しい。
昔誰かに言われた言葉だった
誰が言ったのか、その人が自分を恨んでたのか、そんな事は一切覚えてなくて、でもきっと今世で言われた言葉じゃない事くらい分かってた
きっと、その人と出会ったのはずっと遠い昔の自分なんだ

「付き合って1ヶ月記念に花束ってどう思う。」
「重いね。」
「え!?重い!?」
「物理的な意味合い。重い。持って帰るの大変。」
「そっかァ、、、、。」
「花畑とか、一緒に見に行けば。」
「花畑、、、?そんなん喜ぶかぁ、?」
「それは知らん。」
もう会うことはないと思ってて、でもまた出会ってしまって、まるで魂が惹かれ合うかのように出会ってしまった
「それ、、、俺に聞かんといかんの、、、。」
つい、出てしまった言葉だった ほんとに、つい
「え、あ、悪ぃ、笑 ダチの恋愛相談とかやだよな〜笑今度映画行くかー!はは!」
映画なんか。彼女と行けよ。
「行かない。 俺は一人で行く。」
「えー!んなもんさァ!寂しいじゃんかよ!」
でた、また寂しいだ 決まってこの人は寂しいを口にした
「寂しくなんかねぇよ。一人で行けるわ。」
ナメんなよ うぜえ
「ほーーーん、じゃあ俺が1人で行けねえから一緒に行こうぜ。彼女こーゆーの好きじゃないからさ。」
トントン 指を刺したのは俺が好きなヒーローものだった
「それ、、、、お前あんまって言ってたろ。ハマんなかったって。」
「いやァ!お前がさぁ!なんかすんげぇワクワクしながら見るもんだから借りて見たら俺もハマっちゃってぇ!笑だからさ、一人で行くとか言うのやめてさ俺と行こうよ。」
すぐこれだ また、俺はこいつから離れらんない
「いや、俺も彼女と行くし、、、。」
「ぇ、、、、?」
「俺もう行くわ。午後授業取ってないし。」
「え!!!!!ちょ!!!!ちょっと待って!!!お前彼女出来たなんて一言も!!!!」
「誰もがお前みてぇにわざわざ申し出ると思ってんなよなー!!!!じゃーな!!!!!」

いつもみたいに朝起きて飯食って寝て そしたらいつの間にか、そーゆー間柄になってただけで、それは今世では無い
この世界は平和ボケ出来るくらいに幸せな世界だからな
でも、だからこそだ
花畑のど真ん中で死んで欲しい。 それはあくまで前世の俺の、俺達の感想だったって事だろ。

9/17/2023, 1:23:38 PM