たぬき

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人混みの中を歩く、行き交う人々は夜空を見上げる。少年の僕もふと夜空を見上げると、流星が落ちた。

その流星が僕の額に落ちて、僕は魔力をゲットした。

この魔力は人を見つめると、必ず他人を殺せる能力だ。

時が過ぎて、僕は青年になった。

ある日、恋をした。

好きな人を見つめて殺してしまった。

だから、僕は人間をやめた。

そして、この地球の人間を一人残らず殺戮した。

死体の山から、恋した人を見つけた。

僕は切なくなった。人間をやめてから切なくなる感情は久しぶりだった。

僕はこの魔力に絶望して、死ぬことにした。

死ぬ瞬間に僕は流星になった。新しい宿主を探してこの流星は旅に出た、この大宇宙を。

今でもこの流星は飛んでいる。

君の額を目指して。

3/16/2024, 3:22:27 AM