炭鉱たんこぶ

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いつも日の出が億劫に感じていた。
夜は良い。傷は見えなければ痛まないし、休息をとる者も多いから何も言われることはない。それに私は他の人よりも夜目が効くから、敵を倒すのも楽だ。
だが日が出てしまえば、私は派手に行動出来なくなる。下手に動けば撃たれてしまう。攻めなければ責められる。
だからあの日は、月の綺麗な夜だったから、死のうと思ったんだ。
戦場がたまたま近かっただけだが、あの山の穴は都合が良かった。あれだけ高ければ確実に死ねるし、山中であれば遭難や餓死したとでも思ってわさわざ探しに来ることもないだろう。
そう、思っていたのに。

不思議でたまらない。何故今は、こんなに日の出が美しいと感じるのだろう。何故今は、隣に居る者とこれ程美しい景色を共有出来ていることに、ここまで喜びを感じるのだろう。

私にはわからない。でもわからない方がこの朝日は美しいのかもしれない。




(Undertale二次創作、キャラが生きてみんなと地上に出てる世界線、キャラが元少年兵設定)
⇢sunrise

5/21/2025, 5:05:24 PM