汚水藻野

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 ネタバレするかもしれない。hrak映画です。

 ※ワンクッション短すぎだろ。




 私の生きる理由。
 私にとってのそれは、彼女を殺すこと。
 今まで、どんな不幸にも意味はあるのだと信じて生きてきた。それでも、知って仕舞えば世界は、私にも目を向けてくださると、一瞬でも報われた気がした。

 初めこそ彼女は私を拒んだ。
 触れる、それが彼女にとって一番残酷なことだったから。それでも大丈夫だと、私がいると、微笑んで伝えると、彼女は私に心を開いてくれるようになった。
 知っていた。
 彼女は"力が暴走する"ことも、それによって"私"が苦しむことも、辛い思いをしていると。
 だからこそ、彼女は自分が自分では無くなった時、殺してと、お願いだと頼んだ。

 それが彼女のために、人生になるのなら。

 蝶よ花よと私が大切に想い過ごしてきた彼女の最期は、最初から決まっていたんだと。
 信じて殺すしか道はないと。
 「俺の気持ちなんてものより、ずっとずっと彼女の方が大切だろう」と。

 俺が殺すしかないんだと。

 もし彼女の力が最初から無ければ、私がここにいることも殺すことも会うことも、初めから存在しない未来だった。
 それなら、彼女と出会わず死ぬ人生を択ぶよりマシだと感じた。


 だから。



 俺を止めるな。

#2024.8.7,8.「蝶よ花よ」「最初から決まっていた」
 まだhrak映画観てない方ごめんなさい。
 いやあ………jurioとanna、よかったですね…!(悪マイト無視)

8/8/2024, 12:19:47 PM