SAKU

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自分自身が風になる、という感覚や体験は、そう多くの人が味わえるものではないと思う。

だいたいその前に、常識とか理性とか、そういう知的な感覚がブレーキをかけるもの。

ノンブレーキで駆け抜けた、確かに。
誰にも邪魔させない、の勢いで。

でもそれもほんの、数カ月の事だったと思う。

あのまま誰にも体当たりせずに、走り抜けることができただろうか。

ぃゃ、違う。
だれかに捕まりたかったんだと思う。
捕まりたいというか、

ちょうど同じスピードで走ると、止まってるように見える、みたいに、

同じだ!見える!   と、いう錯覚みたいなものが楽しくて嬉しくて心地よかった。


でもそんなのは、長続きするはずもない。


まぁ、たまには思い出すのもよいでしょう。たまのイタイ苦笑い話しです。

月隠りの晩なので。

テーマに、してやられちゃいました。

11/19/2025, 11:04:37 AM