お題 / 冬晴れ
タイトル / 大事なチャンス
冬晴れ。こんな澄み切った空が見える日は心の暗い部分までも明るく照らして隠してくれるみたいに感じる。
まぁ、その反面あとから余計に辛くなるんだけどね。
あーあ、暗い部分なんて、一生見えなきゃいいのに…
『その願い、ノノが叶えてあげましょーう!』
皆さんこんにちは!前作の「願いの代償は」という作品で登場した願いを叶える神様、ノノです!
前作を読んでくださった方はお久しぶり…まぁ、言うほど日にちも経っていませんが、お久しぶりです!
前作が割と反応良かったみたいで、完全作者都合でまたまた登場させられました!よろしくお願いします!
今日はこの子の願いを叶えちゃうわ!
!?
「へ、なに…ッ?」
「なんの声!?」
まぁ、最初はそうなるよねー
『初めましてー!願いを叶える神様、ノノだよー!』
「神、様…?」
「とうとう私、幻聴が聞こえるように…」
『ちょいちょい!幻聴じゃないから!現実だから!』
「…病院…、今日やってるかな…」
『おーい?大丈夫ー?これ現実だからねー?』
あ、ダメだこれ…全く信じてないや…前回の人間といいこの子といいなんでこんなに信じないかなー?
普段みんな神頼みしてるくせに!君らのあんな願いやこんな願い全部聞こえてんだからな!
まぁ、叶えるかどうかは別として…。
さて、一旦この子をどうするか…完全自分がおかしくなったと思っちゃってるし…
『あのー…?』
「は、はいッ!あ、なんで幻聴に返事なんか…」
『あー、もうー!拉致あかない!』
ポンッ
「わぁ!?へ、誰!?てかどこから!?急に現れたし…」
『さっきまで話してたノノよ!』
『ほら!これで信じ…』
「あぁ、ついに私幻覚まで…病院行かなきゃ…」
なんでそうなる!!
ぎゅっ
『ほら触れる!幻覚じゃないでしょ?』
「現、実…じゃあ、あなた誰ですか……?」
『だからノノだって〜…神様〜…(泣)』
『願い叶えに来たの〜…(泣)』
もうやだこの子…めっちゃ苦手かも〜…(泣)
「願いを、叶えに…」
「それって、どんな願いでもいいんですか…?」
『え''…いや、最初の願いを叶えようと…』
何この展開なんかデジャブ感じるんですけど…
「あの、もし本当に神様なら私の願い、叶えてください!」
『…もうなんでも叶えてやら〜…!(泣)』
「!、ありがとうございます!」
『あ、でもその代わり代償としてなにか1つあなたに関するものを頂くわ』
「…代償…それって、死ぬ場合もあるんですか?」
『まぁ、そういう場合もあるわね』
「へー…」
『で?あなたの願いはなにかしら?』
「うーん…そうですね…」
「じゃあ、ここら一帯の人間全員殺してください!」
『…は?』
『…それは、恨みがあっての事かしら?』
「いえ、特にありませんが、何となく。」
『…そう』
『じゃあその願い、叶えることを拒否します。』
「え…?」
「ちょっと!願いを叶える神様なんでしょ!?どうして叶えてくれないの!?」
『あなたの願いが、本物ではないからよ。』
『それはあなたが一番よくわかってるんじゃない?』
「そんなの…そんなの関係ないでしょ!?」
「願ったんだから叶えてよ!」
『はぁ…素直に自分の欲望を言えないやつは嫌いよ。』
『ましてや関係の無い人を大勢巻き込もうとするなんて…』
『はっきり言ったら?殺してくださいって。』
「そんな…死にたいわけないじゃない!」
『だったらあの質問は何?』
『代償で死のうだなんておこがましいわ』
「…なんでよ」
「いいじゃない!どう死のうが!」
『…はぁ、もうあなたに付き合うのは疲れたわ。』
『あなたへの代償は、願いを叶えないことよ。』
『願いは素直に言うことね。傲慢なやつの願いほど叶える価値はないのだから。』
『たった一度きりのチャンス。よく考えて使いなさい。』
『でないとあなたの願いも、叶わなくなってしまうかもしれないわよ。』
1/5/2026, 11:13:57 AM