ひろ

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今はもう泡沫みたいな記憶。
俺が漢を本気で好きになったのは約20年前。その前から、20歳過ぎて地元のゲイバー通っていたりはしていたけど、コトが終わっても虚しい一方だった・・・。

(みんなやっぱ外見求めたりばっか、あと外見ばかりの奴ら。マウントとる奴らばっか。結局酒絡み)

そんな中、名古屋に事務所がある派遣会社に入り、三重のいなべ郡(今は市だったっけ?)、桑名の隣?、の自動車部品工場に出向。勤務は週替り2交代制で、1日約10時間ほど。キツかったけど、年配の先輩方や同僚が気遣いしてくれたので、割と楽しかった。

そこで、歳1個上の同郷沖縄の先輩と出会った。歳が近かったからかな?会社の寮は同じ部屋に。俺は、自分がゲイだとは世間にバレずにと生きていた。でも・・・その先輩が、俺の真髄というか、生きる上で最も忘れられない人になった。

職場工場内で、つまらない事で俺のせいで言い争った事がある。俺は・・・その晩、アサヒのドライを持って謝りに(今思えばチープ)。でも、彼は何事も無かったかの様に「良いよ、大丈夫、気にするなって」の様な返事。(大人の漢ってこんなんなんだ?)と、感激というか、その先輩に家族?感を覚えた。

結局そこの工場も2ヶ月位で終了。他の名古屋のある食品会社の工場に行くことになる。

でも、今でも忘れられないのは、その先輩が酔ってかな?「一緒に寝ようぜ」と言って、俺をハグして押し倒してそのままお互い爆睡してしまったこと。先輩は俺に気心を許してくれていたのだなと。

様々な経緯を経て今がある俺だけど・・・ありがとう先輩。この先もずっと忘れません。

3/4/2024, 10:34:50 AM