まだ訪れぬ夢の中。 まだ瞼の裏の闇でしかない場所に、そっと隠した。 それがどんなものだか、あなたには教えない。 これから眠るひと時に、わたしの手のひらだけがそれを撫でる。やわらかなかたちと、淡い温度を。 うつつには触れられないけれど、わたしの中で、真珠の色に光る宝物。 あなたには教えない。 わたしの胸を小さく叩く、あなたの視線のやさしさなんて。 #胸が高鳴る
3/19/2023, 5:56:41 PM