#6 1人の神様の実験
人は恋をする
異性とお付き合いする
一時でも過ごした時間の中で生まれる情が生まれる
その情は【楽しい】【嬉しい】【好き】と思う情も生まれる
そして【愛】も生まれる
しかし同じ価値観や考え方をしている人間などおらず【怒り】【怨み】【悲しい】【悔しい】色々な負の感情という情もうまれる
そして負のエネルギーも生まれる
そして、一旦別れたらその【好き】【楽しい【嬉しい】という情が【なんであんなヤツと付き合ったのだろうか…私は馬鹿だった】【残念】という情に反転するのだ
別れた時だけ【残念】という情ができるわけではない
付き合っているうちに普通に【残念】という思いは自分では気づかないが相手も自分も生み出している
やがてそれが積み重なれば【残念】が【怨み】と同等の負のエネルギーへと変換される
また散々異性と遊び玩具のように扱い捨てていけば【恨まれる】人もいる
沢山の異性とお付き合いし…沢山別れた人ほど【怨み】が山のように積み上がり
将来的に【怨みの山】という負のエネルギーに潰されて 大変な目にあう
勿論、怨まれた方も怨んだ方も【怨みの山】を積むのでお互いが大変に不幸な目にあう
例えば仕事で上手くいかない 上手くいったと思えば大病にかかる 事故にあう
もしくは仕事が上手くいっても 結婚後 子供が障害を持った 自分が障害を持った 奥さんがそうなる、もしくは嫁が知らない間に借金した子供が借金したり家庭内が上手くいかない
その原因が異性と付き合って生まれる【情】というものが全て原因なのだ
というシステムの世界を作り上げたら
人間はどういう恋物語つくれるのか
恋話好きの1人の神様が実験的にそういうシステムを作り上げた世界を作ってみた…
恋話好きの1人のどのような恋物語が生まれるか予想した
恋をしようにも相手に、いかにして【怒り】【残念】【怨み】を生み出さず
【嬉しい】【楽しい】【好き】そして【愛】を生み出していくのか
そして一度付き合った異性とは絶対に別れない 1度でも別れたら【残念】を生み出し自分も相手も不幸になる
だからそうならないように人間は動くだろう
きっとそうなると思った
そして結果は…3つのパターンに別れた
①【1人の異性と一生を添い遂げる…結婚を前提に付き合う】
②【好きな異性と沢山、付き合って不幸になるならそれも本望】
③【そもそも異性と付き合う事で自分が不幸になるなら付き合わなければ良い】
どうやら人間というものは複雑過ぎるらしい
恋話好きの1の人神様は考えた
①一生を添い遂げようと思った人間は【自分よりも相手を幸せにしたいという人間】という考えの人間だった
②不幸になっても付き合いたいと思う人間は【相手の事なんかどうでも良い…自分さえ満足すれば良い】そういう人間だ
補足事項だが自分が異性と別れた場合
自分に不幸になる負のエネルギーが積み上がる
同時に別れた相手にも同等の量の負のエネルギーを積み上る
お互いが不幸になるのだ
③【そもそも付き合わなければよい】これは結果としてはその人間は確かに不幸にもならないが何か神様的にはコイツ幸福にするのもやだなと思った……コイツも自分の事しか考えていないからだ
以上3つのパターンから
恋話好きの1人の神様は
①の人間は【愛】がある人間だと思う
②の人間は下心丸出しの【恋】なのだと思う
③の人間は なんかわからん ただの【自己中】
という感想だったらしい
いくら恋話好きの神様でも①みたいな人ばっかりの恋物語の世界はなんかワンパターン過ぎて面白くないし
②は最低なヤツだ
③に至っては もう意味が分からない
このシステムの世界を作っても思いもよらない面白い恋物語は生まれないという結論に達した
そして恋話好きの1人の神様は諦めて
今までどうり普通に戻し…
私達が住む世界の雲の上から 色々な恋物語を 覗いている
そんな変わった恋話好きの1人の神様が
いるとか…いないとか…
- おしまい -
━━━━普通が1番>ᗢᘏڡ━━━
【恋物語】
5/18/2024, 11:28:14 AM