「心の中の風景は」
小説を書くとは、心の中を文字で表現する事だ。
心にある風景は、本人にしか読めない文字のようなものだ。それを共通言語に変換し、他人にも理解できるようにする行為。それが小説を書くと言うことだろう。
私という人間を構成する心の中の風景を知ってもらうだけでも嬉しいのに、それが評価され、誰かを楽しませたのならばなお嬉しい。
だから書くことは止められない。
たが、いい文を書こうとすれば壁にぶつかる。
それが自身の表現力の限界だ。
私の心の中の風景は、こんなものじゃない!
もっと美しく、神々しいものなのに!
こんな文じゃそれが伝わらない、と。
壁を乗り越えるには、心の中の風景と向き合い、表現力を磨いていくしかない。
こう考えると、小説を書くという事は、心の中の風景をスケッチする事なのかもしれない。
8/29/2025, 11:12:29 AM