ただ走って。走って。
逃げていた。逃げてしまった。
そして、道に倒れ込んだ私を拾ってくれたのがあの人。
すっごく優しくて、こんな人、ほんとにいるんだって驚いたのをよく覚えている。
そんな素敵な人を。
私を我が子のように可愛がってくれたあの人を。
……私は、きっと裏切ってしまったのだろう。
誰かだったそれらがあちこちに転がってる廊下で横たわったまま動かない、たったひとりの友だち。
連れて行かれたあの人。
私が幸せに生きていけるように、必死に手を尽くしてくれたとある人。
あの人も
あの人も
手を繋いでくれていた
分かってます
悪いのは私です。
お題*手を繋いで
3/21/2025, 6:12:45 AM