-ゆずぽんず-

Open App


🌿‬こんばんは🌿

今日は詩ではありません🙏💦

また、先にお伝えいたしますと
本記事は一万字を超えますので、お読みになられる方はお時間のある時にゆっくりと☕







【ハンドルを握るということ】

ー柑橘とスパイスー



 

目次

ー暮らしの中での車との関わりー

ー運転における安全意識ー

ー実際の事故事例ー

ー見通しの悪い交差点や

       一 時停止義務の場所での事故事例ー

ー考えられる事故原因と

     事故の直前の心理状態ー

ー他ケースの場合ー

ー考えられる事故原因と

             事故直前の心理状態その2ー

すべて表示

ー暮らしの中での車との関わりー




    買い物や通勤、子供の送迎やレジャー方は多いのではないでしょうか。トラックやバス、タクシーなど業務で車を運転されるという方も中にはいると思います。免許の交付を受けて、暫くのあいだ運転をしていない方もいるのではないでしょうか。

    本記事は、これまで交通安全に努めてきた私が感じたことや、考えについてまとめています。運転時における注意すべき点や、安全確認のほか「だろう運転」や「かもしれない運転」そして「つもり運転」について重要性と、危険性について触れていきます。

     日ごろ車の運転をされる方、たまの休日や大型連休に限り運転をされる方。そして、自転車の運転をされる方にも安全への心がけや、意識の向上につながるきっかけとなると思います。



ー運転における安全意識ー


    現在、この国での運転免許交付を受けた数は、人口の役7割弱なっています。この国では16歳から、原動機付自転車の免許を受けることができ、車の運転免許は年類や条件に応じてさまざまな種別があり、趣味や業務の都合などで普通自動車運転免許から大型自動車運転免許を受けている方がいます。



    車は大きくなればなるほど、運転視界と死角の違いが生まれます。そして、制動距離や必要とする車間距離の違いなどもあります。
    しかし、どの免許を受けていても、どのような車を運転していても事故を起こさない、事故に巻き込まれない為の安全意識と注意は必要不可欠です。原動機付自転車や、さらに身軽な自転車も例外ではありません。



ー実際の事故事例ー


    車を運転してドライブや観光、または買い物や送迎に出かけた時、コンビニやスーパー入口や交差点などで交通事故を見かけたことのある人は少なくないでしょう。また、一時停止義務のある交差点や、見通しの悪い交差点などでの、車両対車両や、車両対人の事故は一度は見かけたことがあると思います。



    また、近年ではテレビ番組や「YouTube」などの動画配信サービスなどで、事故映像を見ることがてきます。運転をしない方も事故は無縁の存在とは言えないでしょう。

    それでは、いくつかの事故事例をケースを分けて見てみましょう。

-ケース1-

    走行していた道路から、店舗や会社などの駐車場などに右左折で進入しようとする車が、歩道を通行していた歩行者や自転車と接触してしまった。或いは、同じ通行帯左側端を走行していた二輪車を巻き込んだ。

--ケース2-

    交差点で、右折しようとした際に対向直進車の通行が途切れるのを待って発進したところ、対向直進車の左後方を走行していた二輪車と衝突した。

-ケース3-

    前方が青信号の交差点を直進しようとしたところ、対向右折車が突然右折(または転回)を始めたため、避けられず衝突した。

-ケース4-

    交差点左折時、横断歩道を左側から歩いてくる歩行者に気を取られ、右側から来る歩行者、または自転車を見落として進行、接触した。

-ケース5-

    交差点右折時、交差点出口の歩行者横断帯側右から歩いてくる歩行者に気を取られ、対向車、または交差点出口左側から進行してくる歩行者、または自転車とを見落とし衝突した。

-ケース6-


画像の黄色い自動車が右折を開始、
交差点を直臣してきた対向車が避けられず衝突。

    交差点右折時、交差点の先は詰まっていたが、対向車との距離があり、横断歩道付近にも横断をしようとする歩行者は確認できなかったため、右折を開始。交差点の先の渋滞が解消されず交差点内の横断歩道手前に取り残された。
    これによって、対向直進車が回避できず衝突した。

-ケース7-

    交差点で対向車の通行の切れ目をみて、転回をしようとしたが、直進車と衝突した。

-ケース8-

    交差点で右折をしようと、対向車を確認したら二輪車しかおらず、距離も離れていると思った為、右折を開始したら二輪車と衝突した。

-ケース9-

    交差点右左折時、歩行者や対向車の切れ目を見て慌てて発進したら車を暴走させて、周辺の車両や歩行者、道路設備等と衝突した。

-ケース10-

    会社や商業施設の敷地や駐車場から道路へ進入しようとしたら、歩道を通行していた歩行者、若しくは自転車、または道路を通行する車両と接触した。



ー見通しの悪い交差点や

       一 時停止義務の場所での事故事例ー


-ケース1-

      優先道路と交わる道路を走行中、一時停止義務がある交差点へ接近。停止線(または標識)直前で一時停止をして優先道路へ進入したところ優先道路右側から走行してきた車両と衝突した。

-ケース2-


一時停止線で停まったあと、
交差する道路へ進行を開始したところ、
歩行者と接触。

    優先道路と交わる道路を走行中、一時停止義務のある見通しの悪い交差点に接近。停止線(または道路標識)直前で一時停止をして、優先道路へ進入。優先道路右側(または左側)から進行してくる自転車または、歩行者と接触した。



ー考えられる事故原因と

                   事故の直前の心理状態ー




    いずれのケースにも、根本的なドライバーの心理的な要因が大きく影響しています。例えば、右直事故で多い「ケース2」にフォーカスしてみましょう。
    ケース2では、対向直進車の通過を待って通行が途切れるのを待って右折をしようとしています。この時、ドライバーの目線と注意は対向車と進行方向へ向いています。横断歩道がある交差点であれば、歩行者などの存在にも意識を向けてなければなりません。自車後方にも右折を待っている後続車がいれば、そちらの様子も気になるでしょう。
    
    対向車が通過していくなか、通行車両が途切れるのを確認。最後の車が目前を通過しようとする瞬間、運転者の意識は「通過したら行く」という一点に意識が集中。
    そして、対向車が通過してアクセルを開けて交差点出口へ向かいます。そのとき、対向車に隠れて見落としていた二輪車が目前に迫ります。回避することも停止することもできず、一瞬のうちに衝突してしまいました。特段、慌てているわけではないが、一瞬の油断と注意力の欠落が引き金となってしまいました。




   この時、ドライバーは目の前の情報の処理と、交差点出口の状況把握、そして後続車からのプレッシャーを受けています。そのために「早くしなければ」と無意識下で感情が働いてしまいます。または、潜在的なものではなく故意的に「早く」「まだか」と急いでいる状態ですも事故に起因します。
    このような場合、行っていた安全確認は意味をなさなくなります。事故を起こさないために行っていたはずの安全確認が「確認したつもり」の状態に陥るのです。結果として、普段なら見過すことのなかったはずの死角情報を失念してしまい、事故へと繋がってしまうのです。
    さらに、交差点を右折しようとするとき右折レーンがない場合は、とくに運転者の心理的負担が増します。冷静、かつ心にゆとりのある運転者は、このような場合でも周辺確認や安全への注意を徹底しています。





    しかし、たとえば初心運転者の場合は運転そのものに不安を抱えているため、強いストレスを受けます。結果として、不安全で不安定な状態になり、事故発生のリスクを高めてしまうのです。
    漫然運転が常態化している運転者の場合は、同様の状況では、ほぼ無意識の状態。つまりは、注意散漫で安全確認など不十分なままに交差点を通過していることがほとんどです。

    左折する際も「後続車に迷惑がかかる」「後続車を待たせてしまう」「クラクションを鳴らされてしまう」など、運転に不安を抱える人や、周囲の運転者に気を使いすぎてしまう人ほど、安全確認が疎かになり巻き込み事故などを起こしてしまいやすくなります。



ー他ケースの場合ー





-ケース1-

    走行中、前方を走行中の車両が減速したため、慌てて減速したが間に合わず追突した。

-ケース2-

    走行中、前方を走る車両が追い越し車線、または第二通行帯、または対向車線へ進路変更したが、自車はそのまま直進したところ、路上の落下物、または人、または他の車両に衝突した。

-ケース3-

    自動車専用道路、または高速自動車国道の走行車線を走行中、前方の車両の速度が遅いため、方向指示器を点灯させ、追い越し車線へ進路変更をしたが、追い越し車線後方から接近してきた車両と接触した、

-ケース4-
    自動車専用道路、または高速自動車国道を走行中、追い越しの為に追い越し車線へ進路変更をしたが、追い越し車線前方を走行中の車両が減速したため、自車も減速を開始したが間に合わず追突した。



ー考えられる事故原因と

             事故直前の心理状態その2ー


    ほかの事故のケースをみても、心理状態やさまざまな要因が事故発生に大きく起因していると考えられます。
  
    交差点では、後続車にプレッシャーを感じたり、急いでいて安全確認ができる状態にないなどの心の不均衡が注意散漫や「確認したつもり」の状態を生み出しています。
    また、仕事やプライベーなことで悩んでいたり、腹の立つことがあってイライラしている時なども同様に、不注意な状態となり事故発生のリスクが高くなります。
    心配事や不安事、体調不良や薬の服用なども運転に大きな影響を与えます。心ここに在らずな状態は、注意力の低下と、判断力の低下を招き、安全への意識は完全に欠落してしまい、正しい運転操作もできなくなってしまいます。

     また、多くの運転者に見られるものとして、信号の変わり目での加速や、交差点への危険な進入などの状況が挙げられます。
    これは、赤信号で足止めされることを嫌う運転者や、少しでも早く先を急ぐ運転者に見られます。しかし、いずれの場合も根底にあるのは「余裕がない」「ゆとりがない」ということです。一般的に、交差点に何度足止めをされたとしても目的地への到着時刻に大きな差は生じません。ところが、心に余裕がない、ゆとりがない運転者はそれらメリットの少ない行動を、安全と引替えに行っています。
    交通事故はいつ誰が被害者とも、加害者ともなるか分からない。自分ひとりだけではなく、周囲の多くの人の安全まで脅かして得られるものは多くなく、万に一つ命さえ失い、奪ってしまうのです。




    また、これは信号交差点に限らず「一時停止義務のある交差点」でも同様です。たった数秒、安全確認を含めてもかかって十数秒程度。その時間さえも惜しいと、逸る気持ちや焦りなどが、重大な結果を呼び込んでしまうのです。
    多くの運転者の安全確認は、ほとんどの場合が十分でないか、全くできていないのではないかと私は懸念しています。というのは、ほとんどの運転者にとって安全確認が目的になっていないからです。

ー不注意と漫然運転の代償と

                         悲惨な事故と賠償ー





    事故の原因は、不注意や確認不足だけでなく所謂「ながら運転」もそのひとつで、何気なくこのような運転をしてしまっている運転者も少なくはないと思おます。
    車を運転しているとき、街を歩いているときなど、ふと車の運転者を観察すると高い確率で、スマートフォンで通話をしながら、画面を操作しながら運転をしているところを見かけます。





    また、恐らくはカーナビの画面を操作しているのか、DVDやテレビを見ているのか注視している運転者もいます。このような状態では、周囲の安全確認などできるはずがありません。車は、瞬き一つで十数メールを移動します。速度が早ければ早いほど、その一瞬のうちに進む距離も長くなります。
     
    一般道路では、40~50km/hの範囲で速度制限が設けられていることが多く、生活圏道路など一部の道路では30km/hと、制限を設けている道路もあります。

    時速30km/hでは、1秒間に8m強の距離を進みます。そして、40km/hでは約11mで、50km/hでは約14mもの距離を移動します。

   この一瞬のうちに、もしも避けなければならない状況が発生したなら、僅かな操作も虚しく悲惨な結末を迎えることになります。

    私たち運転者の反応速度は、健康的な成人で「0.75~-1.5秒」です。 高齢者では「1.5~2.0秒」疲労状態な飲酒状態では「2.0秒以上」かかると言われています。




    もしも、時速40km/hで前方との車間距離を-20m程度で走行していた時、スマートフォンやカーナビに視線を動かし、その際に前方の車両がブレーキを踏んだり、落下物を回避してらどうなるでしょう。もしも、それ以上の速度で運転していたらどうなるでしょう。それぞれシミュレーションをして、結果を見てみましょう。

-シミュレーション1-

    40km/h制限の片側一車線の道路を、40km/hで走行している。ふと、通過を受けて鳴るスマートフォンに視線が移る。
    この一瞬のうちに、前方を走る車両が落下物を避けて進路変更を行った。前方車両とは20Mほどの車間距離を開けて走行していた。

    まず、時速40km/hでは一秒間に約11m進みます。続いて、健康的な成人の反応速度は0.75~1.5秒です。
    視線を戻して、状況を認知してブレーキを踏み込む。まず、反応距離は-11.11m、制動距離は16m。車が停止するまでに要する距離は27.1mとなり「あっ」と気がついてブレーキを踏み込んでも停止できず衝突してしまいます。

    また、この時に制動ではなくハンドリングによって回避を行った場合、ほとんどの場合は制御することができず、さらに悲しい結果を招きます。
    また、ブレーキを踏みながらハンドル操作をすることでも、さらに事故の規模拡大という結果を招くことになり、最悪の場合は周囲の人や車両などを巻き込んで惨劇を引こ起こしてしまいます。





--シミュレーション-2-

    50km/h制限の片側一車線の道路を50km/hで単独で走行している。土地勘のない地域を運転しているため、カーナビの案内従って運転している。不意にカーナビがリルート検索を始めたため、気になって画面を操作した。
    画面操作を終えて正面を見ると、横断歩道があり、歩行者が横断を始めていた。横断歩道まの距離は-40mほど 。

   時速50km/hから、車が完全に停止するまでは、反応距離が 13.89m、制動距離は25mであり、停止距離は-38.89m進むことになる。

    このシミュレーションでは、数値上は難を免れましたが、荷物の積載状況や乗員、天候や路面状態によっては停止しできず、歩行者に衝突します。

    もしも、反応が遅れたら。もしも、冷静に対処できずブレーキが遅れたら。もしも、雨が降っていたら。
    さまざまな可能性のもとに運転者はハンドルを握っています。私たち運転者は、危険性や事故の可能性の上に、常に慎重な運転をすることが求められています。

    ほんの一瞬の気の緩みや、油断や、慢心が尊い命を傷つけ、奪ってしまうのです。車は直せても、人には消えない傷が残ります。車は買うことができても、人の命は替えられません。
    たった一秒、瞬きのひとつとも言える一瞬に、運転者は注意を払い、事故を起こさない、起こさせない、巻き込まないよう心がけなければなりません。 

    事故という、悲しい結果の先にあるのは不幸だけです。


    

ー安全確認の目的と

            安全確認を目的とすることー





    一時停止や交差点での巻き込み確認、踏切での往来の確認や車線変更時の周囲の確認。運転中には、絶えず周囲の状況把握と安全確認が求められ、的確な判断と対応が必要となります。

    しかしながら、例えば一時停止義務のある場所では、一時停止をしない、若しくは不十分なままに通過する運転者が多く見受けられます。
     また、横断歩道での停止率も低いことからわかるように、横断歩行者の存在の確認も行わない、または見逃している、或いは「渡らないだろう」と勝手な決めつけを行って通過しています。




ーなぜ、義務付けられているのかー





 
    至る所に一時停止や、状況に応じた停止義務が発生する場所があります。
    
    それらは、見通しの悪い場所や本線または、交差する道路に合流、もしくは横断する際に、円滑な交通を妨げない、事故を誘発させない為に設置されています。

    踏み込んで言えば「一時停止義務や停止線の設置は、交通の円滑な進行と安全を確保し、事故を未然に防止することで人命や財産を守ることを目的としている」ということになります。

     「警察が取り締まりを行っていない場所だから」「ほかの車両は見えないから」「急いでいるから」など、実にさまざまな理由から一時停止を行わない、または停止線直前での停止を守らない運転者は少なくありません。




     一時停止をしている運転者の中にも、安全確認が十分ではない、またはできていない人は多い。
     例えば、停止線直前で停るが視線移動はしていない。停止線直前で止まらず、停止線上、または停止線を超えて僅かに停止した後、すぐに発進してしまう運転者も目にします。
    果ては、停止線で一時停止をして安全確認を行う車両の後方からクラクションを鳴らし、発進を促したあと、一時停止も安全確認もしないまま飛び出していく運転者も見かけます。



ーなぜ止まらないのか

        一時停止を守らない理由とはー


     一時停止が不十分、或いは一時停止をしない運転者の多くは、一時停止義務の意義に対して、目的が合致していないと考えられます。
     
    一時停止は、安全確認を行うためにあります。一時停止をしてまずは自車の安全を確保したのち、周囲の状況を確認して安全を確かめます。左右を目視確認する際には、車両だけでなく、歩行者などの存在の有無や動向にも注意します。
   十分に周囲をみて、安全が確認できたら発進することが、一時停止の基本的な意義であり、目的であると考えています。

   では、なぜ多くの運転者は止まらないのか。確認を疎かにするのか。それは、目的の違い、意識の違いだと推察できます。

   簡単に言えば、一時停止を守らない、一瞬の停止の後に発進する運転者も、確認が疎かな運転者も「一時停停止そのものが目的」となっています。
    安全を確認して、事故などを未然に防ぐために一時停止を必要とする場面で「義務だから」と、一時停止を仕方なく守っている、嫌々止まっているのではないかと思います。故に、億劫な一時停止に時間も労力もかけたくない「泊まればいいんでしょ」という気持ちが働いて、安全確認は二の次三の次のなっているのです。




    そして、これは例えば一時停止だけではなく、点滅信号などにもそのまま当てはめることができます。
    
    点滅信号は、黄色の灯火の点滅は「他の交通に注意して進むことができる」もので、赤色の灯火の点滅は「停止位置で一時停止。安全を確認して進むことができる」ものです。

    しかしながら、やはり多いの運転者は安全の確認を行っていません。進行方向の信号機の灯火が黄色の点滅をしている時、他の交通に注意しなければなりません。ことのき、交差点に進入する前に安全が確認できなければ事故を起こし、または巻き込まれる危険性があります。ところが、速度を下げることなく確認する間もなく走り去る車両が特に多く「黄色だから進んでい」と、いつの間にか危険な解釈が身についた運転者が散見されます。



    また、進行方向が赤色の灯火の点滅をしている時、減速はするものの一時停止をすることなく交差点を通過する車両も見受けられます。一時停止は愚か、徐行速度でもなく、安全確認など全く行っていない運転者は、残念ながら多く、朝方や夜中であれば、トラックやタクシーなどの職業ドライバーでさえ自己流のルールで運転をしているところをよく見かけます。

    



ー慢心運転の愚かさと

                         漫然運転の危険性ー




    慢心運転とは、自分の運転技術を過信し、注意を怠ることで発生する危険な運転態度を指します。たとえば「自分は事故を起こさない」「このくらい大丈夫」といった思い込みから、スピード超過や信号無視、危険な割り込みなどを平然と行うという特徴があります。このような運転は、重大事故につながりやすく、謙虚な姿勢で丁寧な運転を心がけなければ非常に危険です。

    漫然運転とは、注意力や集中力を欠いた状態での運転を指します。疲労や眠気、考えごとなどによって意識が散漫になり、信号の見落としや前方不注意といったミスが発生しやすくなるのが特徴です。とくに長時間の運転や慣れた道では起こりやすい傾向にあります。

    このように、慢心運転では自らの運転技量を過信するあまり、運転姿勢が悪くなり、注意は散漫し、必要な時に適切な判断や操作ができなくなることにより、起こり得なかった事故を起こしてしまうことになりかねません。

    また、漫然運転は、やはり運転者の多くに見られるもので、仕事の疲れや考え事や悩み、家族間での喧嘩のイライラや、体調不良などにより、注意力はもとより運転に必要な集中力が削がれることで、危険の予見や発見の遅れと対応の遅れにより重大な事故に繋がり、悲惨な結果を招いてしまいかねないのです。




    いついかなる時も、心にゆとりを持って、冷静に対応ができるよう集中力と注意力を切らさない姿勢が大切です。ひとは些細なことで感情が揺れ動きます。それは自分自身が思う以上にシビアで、気にしていないつもりが心の中でゆっくり煮立ちはじめて、いつの間にイライラに意識が向いてしまうものです。運転前の深呼吸や、運転中に感じた不安や不満は、深い呼吸ひとつで緩和されます。
    毎日の運転の中で感じた良かったことや改善が望ましいこと、危険やヒヤリハットなど、自省する機会を儲けてみることがとても肝要です。




    いつまでも元気で健康的に暮らすために、身近で便利な自動車と上手に付き合い、安全と危険のどちらも正しく認識していくことが何よりも大事なこと。
    誰も巻き込まない、誰かを、誰かと大切な人を傷つけない奪わない。そのために運転者一人ひとりにできることは、運転のリスクを正しく認識して責任をもってハンドルを握ることです。

     運転免許を受けた瞬間から、道路交通法を守ることだけでなく、責任の自覚と第三者の身体、生命、財産の保護を約束しているのです。

    その心が優しい車社会を構築していくのだと思います。慢心と漫然はつきものですが、何時でも初心にもどることはできるのです。



ー事故を起こさない起こさせない

                   巻き込まれないためにー





    もし家族や友人、恋人や職場の同僚などと運転の話をする機会があれば、一度でも構いません。ディスカッションや、ヒヤリハットなどについて話を交えて頂きたい。
    日常の中に些細な発見や気づきがあるように、運転をしているなかにも多くの気づきや改善点、反省点や伸ばしていきたいポイントが多くあります。とりわけ、危険なことについては特にに思い出して、なにがどのように危険だったのかなどを書き出して見える化してみることをオススメします。

    思い出すことや、イメージが湧いてこないときは「ドライブレコーダー」に記録した、自身の運転と、走行中の全体像を観察してみるといいでしょう。自分の運転の癖や、周囲の状況が客観的に観察することができます。そうすることで、一時停止の場所や、交差点や見通しの悪い道路などで考えられる危険性を想像するトレーニングができます。

     免許の更新では、講習ビデオを視聴しますが最も多い事故事例などについて少し触れる程度に過ぎません。しかし、自分の運転記録を収めたドライブレコーダーは、何時でも、何回でも、いくらでも視聴することのできる講習ビデオになります。

    教習所(自動車学校、ドライビングスクール)
での講習で、飛び出しや、死角の危険性などについてディスカッションをしたことを覚えている方は少ないかもしれません。しかし、運転免許を受けて教本や講習ビデオで学ばなくなった今ら運転者に求められるのは実地、つまりは実際の運転による経験に基づく、安全意識と運転技能の向上です。





ー最後につたえたい

                             運転者の皆様へー





     私の母は、学生時代に交通事故により恩師を亡くしました。そして、私自身も子供の頃に交通事故被害に遭いました。とても身近な車が、時として一瞬で人を傷つけ、その命を奪ってしまう。それを子供ながらに感じて恐怖したことを、今でもよく覚えています。

    また、私自身も安全運転と法令遵守の徹底に行動を移す以前は、不完全な運転をしていました。それは、慢心によるものが大きく、自身の運転に自惚れていた事による稚拙な行為です。
    私は、ある日の仕事降りに疲弊して呆けた状態で運転をしていました。片道1時間の通勤経路は走り慣れていたこともあり、注意力は欠落していました。
     気がついた時には、自損事故を起こしていました。この時の事故では、交差点角の歩道に向かってスリップし歩車道境界ブロック(いわゆる縁石)を破損させ、自車は自走不能となりました。事故の状況を見て「もし、もっと速度を出して走っていたら」「もし、歩行者や二輪車がいたら」と怖くなり、同時に自分自身を強く恥じました。

    「運転者として失格だ」と強く反省しました。以降は、交通安全に努め、安全運転と法令遵守を徹底して、便利の裏にある危険をしっかりと理解して運転をしています。

     法令遵守を徹底すること、何よりも安全を優先して自分だけでなく、周囲を危険に巻き込まない運転をしていると煽り運転なども経験しますが、そのような時は立ち寄れるコンビニやスーパー。或いは迂回するなどしてやり過ごし、安全だけでなく、円滑な交通の妨げにならない努力もしています。




    本記事に最後まで目を通して頂きありがとうございます。この記事を読また皆様、クルマ社会の安全の安心のために力をお借りできないでしょうか。
     
    いえ、ぜひ協力しあって大切な人の命が奪われることのない平和なクルマ社会をつくっていきましょう。


どうか、どうか、

            よろしくお願いいたします

10/22/2025, 10:00:27 AM