その電車は最終だった
行かないでーー!
心の声も虚しく、ドアが閉まる。
仕方なくタクシー乗り場に歩いたが
白ナンバーの車が1台止まっているだけである
勇気を振り絞って運転手に声をかけた。
自宅までは高速を使っても18,000円かかったが
何とか家族の居る家に辿り着くことができた
皆寝静まっている。
僕は家族を起こさぬよう
そっと着替えてベッドに滑り込んだ
勿論、風呂は省略である。
その日遅くなったことで、翌日
小言は言われたが、タクシーと代金のことだけは
一生、内緒である。
10/24/2024, 1:38:29 PM