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「───バイバイ、また明日。」
帰り道、そう言って手を振る君の姿が忘れられない。
ねえ、また明日って言ったのに。どうして。
別れ際の夕暮れに照らされた君の顔は果たしてどんな顔をしていたんだろう。
分からないことだらけだが、一つだけは分かる。
君は二度と帰って来ないのだろう。
でも、私は。私だけは。
「また明日。」
君とまた手を振り合える日を待っている。


『別れ際に』

9/28/2023, 1:43:45 PM