ミントチョコ

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題 日常

私の毎日は変わらない。
今までもずっと同じ。

このまま変わらないと思っていた。
私の人生は平凡で、読書が好きで、学校終わったら部活もないし、家に帰って、また本を読んで時間が過ぎて、寝るだけ。

それだけのサイクル。
また朝が始まる。
友達もいない。

話すのが苦手で、人と話すと疲れてしまう。
家に帰るとぐったりするくらい。

だからこの日常は変わらないと思ってた
・・・思ってたのに・・・。

転校生がやってきた。
私の前の席に。
その転校生から、何かが流れてきた。

何かって言われても、説明が難しいけど、癒しのオーラみたいな、
なんだろう。淡い緑みたいな爽やかな自然の空気感みたいな。
それがハッキリ見える。

私はその空気に触れると、本当に心穏やかで。
なんだか懐かしくて、泣きたくなった。

転校生は男の子だった。
男の子は、休み時間に、私に話しかけてきた。

何で私なんだろう?と思ったけど
話すと、凄く話しやすくて、私は自分の心のままに話していた。

いつも話すと疲れるのに、むしろ癒やされていた。
どうしてなんだろうと不思議だったけど、こんなに優しいオーラが見えているから、なんだか納得させられてしまった。

私は転校生と沢山話し込んでいた。

そうして、その日、私には理解者である友達が出来たんだ。

しばらくして、彼氏になった転校生に聞いてみた。

「ねぇ、なんで最初に転校してきた時、私に話しかけてくれたの?」

「え?う〜ん、なんか、こんな事言うとヘンって思われたくないんだけど、君ってなんか、緑っぽい優しいオーラが見えるんだよね。初めてで、心地よかったから、ついつい話しかけちゃったんだ」

「え?そうなの?」

びっくりした。彼にもオーラが見えていたとは!しかも、私が見てるのと同じオーラっぽい!

「運命かな?」

私は笑顔で彼に笑いかけた。

「そうだね、多分そうだよ」

彼も私ににっこり笑いかけると、私の手をぎゅっと優しく握りしめて来た。

6/22/2024, 11:42:28 AM