「アンドロイドってね、心がないんだよ。」
学校内でアンドロイドなのでは…などと噂されてる
彼は言った
「だからね、痛いだとか、苦しいだとか、好きだとか
そんな感情はないんだって」
ならば、それならば。
私が彼のことを思い出すたびに苦しいくらいこみ上げる
想いも
彼が他の女の子と話すたびにズキンと痛む胸も
好き、という感情も
全てが本当はないものなのだろうか
偽物なのだろうか
少し考え、言葉を紡ぐ
「それでも好きだよ。」
例え偽物でも、大事に大事に持っておこう
あなたが、好きだから
私は、アンドロイド。
9/20/2024, 10:51:36 AM