故郷を捨て、見知らぬ遠い街へ向かう電車の中。溢れる涙は、もう止まることを知らなかった。
交差点の雑踏に紛れ、泣きながら歩く。なぜ私はここにいるのだろう?
何をしているのだろう?
どこへ向かおうとしているのだろう?
自問自答は、答えのない出発点へと私を誘う。
希望の見えない暗いトンネルの入り口。それでも一筋の光を頼りに、ひたすら走り抜けるしかなかった。
トンネルの出口は、想像以上に遠かった。けれど今、私には喜怒哀楽を分かち合える大切な家族がいる。
「帰りたい」と思える、かけがえのないわが家を。これからもずっと、ずっと守っていくよ。
見知らぬ街 #808
8/25/2025, 8:48:14 AM