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「私とあなたじゃ住む世界が違う 七十三話」

「ハマラマンジャ様、逃走したガーネットを連れ戻しました」
ケブバガミの施設に連れて行かれた志那は、ハマラマンジャの部屋に居ました。
「ん〜(私、ガーネットじゃないー!早くココから出して〜!)」
「グラック君、ポール君。君達は良くやりました。ただ、その人物はガーネットじゃ無さそうですね」
ハマラマンジャと名乗るアジア系の濃いベージュの肌、黒の細目、ベリーショートの白髪交じりの銀髪、やや肥満体の派手なスーツを着た優しそうなおじいさんは、志那はガーネットじゃ無いと一発で見抜きました。
「ガーネットじゃ無い?…いや、確かに林檎の集まりにこの娘が居ましたが…」
「ハマラマンジャ様、ガーネットは性を変えても元は女の筈です」
「グラック君、ポール君。君達は、修行はまだまだ成ってない様だね。この娘は、オーラを見れば分かる物ですよ。明らかに一般人のオーラです」
ハマラマンジャは、淡々と優しい口調で話しました。
「ハッ!申し訳御座いません、ハマラマンジャ様」
「いかに我々の日々の鍛錬が成ってない事が思い知らされました!」
グラックとポールは、ハマラマンジャに頭を下げました。
「つまり、間違いだったと言う事です。開放してあげなさい」
「お待ち下さい、ハマラマンジャ様。この娘は、アジトの内部を知ってしまいました。このまま開放するのは危険です」
グラックは、ハマラマンジャを止めました。
「牢屋に閉じ込めて置いた方が良いでしょう。後は我々で洗脳します」
突然、ターキーが部屋に入り込んで来ました。
「三次元国の方ですか。後はお任せします」
ハマラマンジャは、笑顔で微笑みました。志那は地下牢に連れて行かれてしまいました。

「キャッ…」
志那は、拘束は解かれましたが、牢屋に入れられてしまいました。
「そこで大人しくしてろ」
「ちょっと!人違いだったら、何で開放してくれないのよ!」
グラックとポールは、地下牢から出てしまいました。
「お願い、出してー!」
「お、囚人だ」
「新入りか?」
地下牢にやって来た饅頭達は、志那の牢屋の前に集まり出しました。
「ま、まったり?!」
「君がメイデンソード使いの一般人ね…」
ターキーは、ベージュの肌、黒い目、金髪のおかっぱ平均よりやや高い身長、標準体型、物静かで内助の功と言う言葉が似合う女と、大柄で小太りで道化師の覆面を被っていて、親しみやすいが、何を考えてるのか分からない道化師の男と、薄い褐色の肌、ややツリ目の黒い目、アフロの黒髪、大柄のガッチリした筋肉質、頭にハチマキを巻いたジャージ姿の昔気質の人情味のあるオッちゃんの男を連れて志那の前に立ちました。

2/23/2023, 10:43:45 AM