どんなに華麗に、そこから降りたとしても。
お前が蹴り上げたそれは、世の理に則って戻ってくる。
ほんのひと時でもそれを忘れたならば、お前は──背後からのそれに、強かに体を打たれ。心の底から打ちのめされるだろう。
そして──それを知る、俺だからこそ。
いまのお前に、してやれることがあるのだ。
「陽菜、いいかい? 降りるときは完全に止まってから降りるんだ、いいね? これ守ってくれないなら乗っちゃダメ、わかった?」
「パパー、ひな、もういくのっ。『ブランコ』ひとりでのるの、できるのっ」
「それから! 乗ってるときは、ぜーったいに、手を離すんじゃないぞ? ああやっぱり、陽菜にはまだ早いんじゃ……」
「ううー……パパ、きらいっ!」
「え、きらっ……っ、陽菜ぁ〜っ?!」
2/2/2026, 7:16:20 AM