僕の眼球は雲で覆われてしまった。
僕の眼球を包む雲は日に日に濃くなっていった。眼球の近くにあるものしか見ることが出来ない。
ある日僕の好きな虫の囁きがして、その虫を捕まえることが出来た。僕はどんな虫が見るために眼球に近づけたら呆気なく刺されて左目が失明してしまった。
全ての物に、人に雲がかかっているのはなんだか世界の狭さが、間抜けさがわかるような気がしてなんだか愉快だった。
右目を刺されてしまった。人間か虫か分からなかったけど、嬉しく思う。
2/25/2023, 5:25:32 PM