沙都

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『眠りにつく前に』

私は朝に弱く、夜に強い。
もちろん毎日、明日も学校はある。
だが中々寝付けない。
朝起きる時間は決まっているのに。
睡眠時間が長くなる。
そして学校が嫌な時、日付が変わって欲しくないから
余計によふかししてしまうのだ。

あぁ、明日は文化祭
やっと部活が終わる。
怖い顧問からも開放される。
私は学年劇の端役をやる。
さほどセリフはないけどね
でも、明日は朝7時15分に集合して
顧問には関係ないはずなのに
演技について
「下手」「もうちょい上手くやれないの?」
「部活の代表として出てるんだから」
って、今日のように言われなきゃいけない
たしかに部活でキャストなのは私だけだけど、
別に代表で出てるわけじゃない。

顧問の先生、私あなたがいちばん怖いんです。
確かに泣く演技をしなきゃいけないけれど
あなたに少しでも言われるだけですぐ泣きそうになってしまう。
嫌いで怖いからこそ、泣いている姿なんて見せたくなかったのに
悔しくて、つらくて、泣きたくて
怖い。
後輩も今日あなたに言われて泣いていたね。
それなのに笑う先生が怖い。
わたし、あなたの声を聞くだけで、見るだけで、
怖くて隠れてしまうようになったんです。
先生、わたしもうつかれました

あぁ、明日にならなければいいのに

眠りにつく前に色々考えちゃって


あぁ、今日もまた眠れない

11/2/2022, 4:14:17 PM