お題:誰もがみんな
誰もがみんな、「私と同じように考えている」
と、自惚れていたことがある。
一人で物を運んでいる子がいたのなら声をかけ、笑って半分を持つのが普通だと信じ込んでいた。落ちた消しゴムはすぐさまに拾って相手の机の上にそっと置くのものだと、信じて疑わなかった。
それが「偽善者」と、
それが「良い子ちゃんぶっている」と、
言われることを知らなかった。
あまりに無知であったと過去を想起する。思えばあの頃の自分の思考は常軌を逸していた。
『自分がされて嫌なことは他人にしてはいけません』
『自分がされて嬉しいことは他人にもしなさい』
幼少期からの教えから「全人類自分」だと思っていた。
馬鹿馬鹿しい。誰かは誰かでしかない。こんな簡単なことが何もわかっていなかった。お前は私ではないから、私の嫌いな悪口で笑う。お前は私ではないから、私がされて嬉しい優しさを「偽善」と罵る。それだけの話だ。
みんな一緒が良かったな。せめて、この孤独感は誰もがみんな感じるものであってほしい。
2/10/2026, 1:15:57 PM