夜景
たまたま生徒会の仕事が進まず、終わったのが6時だった。
夏ならまだ明るい時間だが、冬なのでもうすっかり暗くなっていた。
先生が送ってくれると言うので、少し待っていることにした。
不意に窓の外を見る。
私は目を見開いた。なぜなら、あまりにも綺麗だったから。夜の学校、満月の光、街の灯り、これほどロマンチックな景色は無いと思った。それ以上に私は驚いていた。学校でこれほどまでに綺麗な夜景を見ることができるとは思っていなかったから。学校はどうやっても映えないことが多い、映えるところもあるけれどやはり私の目には映えるものには見えなかったのだ、がその考えがこの夜景を見て一瞬にして消え去った。
この景色を目に焼き付けんばかりに見ていると、遠くの方から先生の呼ぶ声が聞こえてきた。その声にハッとして、私は小走りで廊下を進んだ。
―また、見れたらいいな
9/18/2024, 2:07:36 PM