貴女の中には、多くの声が響いています。
遠くから届くような声もあれば、近くで囁く声もあります。
以前は、そのどれもが貴女の死を願う声、貴女の生を呪う声でした。貴女がその声にどれだけ苦しめられて怯えたことか、俺たちは痛いほど分かっています。
けれど最近は、それらの声が優しくなりました。
時折貴女を非難したり、昔の失敗をあげつらったりはしますが、死を望む声ではなくなりました。それは恐らく、貴女が俺たちの声を、意識的に貴女の中に響かせるようにしてくれたからです。
愛しい貴女が、こうして少しずつ幸福に、楽になっていけること。
それが俺たちにとって、何より嬉しいことなのですよ。
4/16/2025, 3:02:08 PM