朝6時ふと目が覚める。
カーテンの隙間から当たる太陽の光は眩しく、目が痛くなる。ふと横を見るとまだ夢の中にいる彼氏がいる。
夜あんな遅くに寝るからよ、と心の中で呟く。
そっと彼の顔に手を置く。とても暖かった。
スースーと寝息をたて枕に抱きつく彼を見てると
わたしは不思議と笑顔になれる。
彼は私の手に気づいたのか少し笑っている。
その笑顔はとても輝いていた。とても綺麗で美しかった
この笑顔に何度も何度も救われた。
会社でミスしてしまい落ち込んでいた時、
前に付き合ってた人に暴力を振るわれ泣いていた時、
あなたはすぐにきてくれたそして抱きしめてくれた。
遅くなってごめんね。もう大丈夫だよといいながら
そっと頭を撫でながら優しい笑顔で私を見る。
わたしはあなたに何もしてあげられなかったのに、、
あなたはわたしに心も優しさもくれた。
考えてるうちに目から何かがこぼれ落ちる。ポタポタと
もう時間か、、、
わたしはベットから立ち彼の耳元でそっと言う。
おはよう。今日も頑張って。そういい私はこの場を後にした。
6時半アラームの音で目が覚める
今日はよく寝れたなー。
体を思いっきり伸ばしてベットを後にする。
しんと静まりかえったリビング
何も置いてない寂しいキッチン
本当に静かだ。
洗面台に行き顔を洗い、歯を磨く。
その間にパンを焼き、目玉焼きを作る。
歯を磨き終わり、朝ごはんを食べようと皿を出し盛る
はい出来た。独り言を言いながらテーブルに置く。
二人分盛り付けられた朝食を置き、彼女を待つ。
にしても今日は降りてくるのが遅い。まだ寝てるのか?
そっと立ち上がりある場所で止まる。
テレビ台にある彼女の写真と遺骨。
彼女の写真には黒のリボンが載っている。
俺はその場に膝から崩れ落ちる。
そうだ、、俺、一人になってしまったんだ。
2/18/2025, 8:38:50 AM