君がいない。
君がいない。
どこにもいない。
もうどこにも。
僕の視界に、映ることはない。
胸の奥が変なんだ。
なんだか凄い気持ち悪いんだ。
あんなに泣いたのに、僕の涙はとっくに乾いてる。
目が痛いのだけははっきりしてるけど。
静かだね。
凄い静かだ。
君の鳴き声をあんなにうるさがってたのにさ。
いざ聞こえないと、もう聞けないと、悲しくなるんだよ。
胸の奥が痛いんだ。
ごめんね。
もっとかまってあげたら良かった。
もっと、隣にいればよかったね。
ああ、覚えてないんだよ。
君の鳴き声も、顔も、性格も。
全部、あやふやなんだ。
それでも、君が旅立った直後の、体中の骨を全部抜かれたみたいに柔らかくて。
だんだん冷たく、硬くなっていった感触だけ覚えてる。
匂いは君のままなのに、君じゃないみたいでさ。
頭を撫でても、反応がなくて、巧妙な作り物みたいだった。
土に還す時、直に土をかぶせることができなくて、君が使っていたタオルで体を巻いたりしたな。
長く生かしてあげられなくてごめんね。
なんだか、体に力が入らないんだ。
空白
9/14/2025, 9:44:07 AM