そのホコリをかぶった書物。
手を伸ばすと丸いドアノブが浮かびあがり、開けると吸い込まれるように世界に入っていく。
そこは木造の家のリビング。暖炉の前のロッキングチェアにお婆さんが編み物に励んでいる。
こちらに気づくと、立ち上がり歓迎してくれた(^_^)/
ふとお腹が鳴って思わず顔を見合わせる。するとお婆さんは笑い、キッチンに向かってじゃがいもや玉ねぎを刻み始めた。
今夜はシチューになった。
終始談笑しながら、お婆さんと語らった。外は吹雪いていたけど、暖炉の火は暖かくて心まで暖まった。
眠気がおそってくると、お婆さんは毛布を掛けてくれた。
目を開けると…母が。そういえば、母の部屋の整理
をしていた途中。
それは生前の祖母が書いていた日記。母が祖母の亡くなった後に引き取ったものだった。
あれは夢…それとも?
1/19/2023, 7:18:38 AM