わたしは優柔不断で、すきな花もたくさんあるが、一輪だけ花を選ぶことに関しては、悩むことなく選ぶことができる。
それは、チューリップだ。
わたしは、小さい頃からチューリップが好きだった。家の小さな庭の花壇には、毎年春になるとチューリップが絵本に出てくる頭巾をつけた小人のように並んで、咲いていた。
わたしは、小さい頃、庭の近くでよく遊んでいた。小さい庭を、元気に走り回っていた。身体が小さいから、庭も広く、チューリップの背丈も高く感じていて、それは小さなテーマパークのようにわくわくする空間だった。
今では、庭を走ることはないし、いつの間にかチューリップの背丈とっくに追い越していた。
それでも、チューリップは、今でもわたしの“こどものこころ”を刺激する。
みているだけで、幸せな気持ちになり、暖かい春の風が吹いているような気がする。
今年は、チューリップの球根を植えた。
色とりどりのチューリップが花壇を彩ったら、寒い冬を通り越し、暖かい春を迎えられたことを実感し、庭を走り回りたくなるほど、うれしく温かい気持ちになるだろう。
__________一輪の花_____________________________。
2/24/2025, 2:45:53 PM