優しい陽の明かりと頬杖

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これまでずっと 

これまでずっと 長い雨が 降り続く

どれだけの 泥濘の 中で
僕らは もがき つづけたろう?

あんなに 寒い 夜の 向こうに、
かけがえのないもの 探して いただけなのに

消えては 蘇る 君の 声が
遠くの 街へ 去りゆく 風の ように

憧れた ものも 手のひらから
熱を 放って 空へと 
消えていく ぬくもりが 少し 寂しくて

これまでずっと どこまでも 影が 伸びて

追いかけられない 未来を 見つめながら
背負ってきた ものすべてを ここに 置いて
明日から 新しい 風が 吹くなんて
簡単には 割り切れない ことばかり

いきてた 時間 思い切り 描いた 夢が
また 誰かが ガラクタへと 変えていく けれど
昨日まで かがやいた 呼吸も 糸が もつれて
夢くずへ 消えていく 英雄が 夢の 後先
 
変えられないものは とりあえず 残して
譲れない ものは 大事に 取って
それでも 邪魔な ものから 逃れられない
焦りだけが 目の前を 空回り していく
 
それでも 君を 呼んでいる
これまでずっと 探していたものを 頼りに
飛べない 羽を ばたつかせ
いつか乗る 風に 向かって


7/13/2024, 8:27:47 AM