電車窓、一人、体揺られて
街の流れを見る。一瞬一瞬を美しいと思うのに
次の瞬間、見えるのは新しい景色と、変わらず続く電柱で、その景色はぼんやりとしか浮かばない
もう、思い出せない。
本当に、淡いもので、汚い物ばかり頭に残る
辛いですお母さん
縋るのは甘えかと、
一人リュックを腹に抱えて端の席に座る
今の便利さ、美しいと思えないのは私よ
不便だけど、昔の風呂敷持って、開いて
膝にかけて、タバコの匂いがずーっとする機関車、
一回乗ってみたいの。
便利便利って、みーんな薄い板に顔向けちゃって
私、つまんないわ。
6/9/2025, 11:16:21 AM