しじま

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 見渡す限りの草原へ、男女が手を取り合って走っていく。
黄金の太陽のもと、去っていく背をいつまでも眺めていた。

 これで何組目だろうか。

造っても造っても、アレらは外に行ってしまう。
辛く苦しいばかりの外に憧れて、何も知らずに出ていくのだ。心底嬉しそうに。
直ぐに死ぬだろう、が私には既に関係のないことだ。

 また、造るとするか。

次こそは、と儚い祈りを込めて。

テーマ「楽園」

4/30/2023, 11:37:10 AM