【ゆーとぴあ】
もしも、もしも……タイムマシンがあったら……
僕は、、、僕は君を。
ジリジリジリジリ、みーんみんみんみん
8月12日、君は死んだ
「はっ、はっ、はっ。」
両足がちぎれるほど僕は走った。
「はっ、はっ、はっ、はっ。」
息は切れかけ、足は悲鳴をあげ、体は限界だった。
でも、一時もきにならなかった。
病院にいた君は、まるで蛹のような、そんな気がした。
これから何か、別のもっと美しいものへと至るような
そんな気がしたんだ。
1992年8月9日午後4時
きみは車に跳ねられた
そのまま救急搬送され、入院することになった。
意識は以前戻らぬまま、日々は無情にも過ぎていった
1992年8月10日
今日は学校のクラスメイト達が群れるように来た
可哀想、運がないな、軽々しい言葉を口々にあげて
気が済んだら帰って行った。
8月11日
今日はクラスメイト達は来ず、家族と僕だけが来た。
君の好きな、サイダーを買ってきた。
そうしたらがめつい君はいつものように、
ラッキーなんて言いながら目を覚ますと思ったんだ。
8月12日
この日は医者から死亡と判断された。
僕は信じられなかった。
まさか、、いや。信じたくなかった
君のことだ、きっと今も僕を見て笑ってるんだろう
8月13日
今日僕は決意した
君を救うと。
タイムマシンだ。
それで過去へも戻り君の事故を無かったことにすればいい。
8月14日
8月15日
8月16日
9月
10月
11月
12月
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2024年8月8日、
明日で君の32回目の命日だ。大丈夫。明日にはついに、君を救うことが出来る。待っててね。
絶対に救ってみせるから。
8月9日
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ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ君を救えない
7/22/2024, 3:44:04 PM