ミツ

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※GLです

「好きだったんだ」

びっくりした。

泣くほど好きだったんだって。

「どうして」

どうして黙ってたの。

「別に、何となく」

何となくって何。

「気づいたらっていうか」

いつから。

「はるに彼氏がいるってことも知ってた」

それなら尚更。

「だから今まで言えなかったんだけど、最後だし」

そう言って寂しそうに微笑んだ。

「忘れていいから、本当、ごめんね」

「…忘れないよ、絶対忘れない」

「え」

視界がぼやけて上手く見えない。

「ずるいよ、そんなの。反則」

「え?」

困惑している凛(りん)が可愛くて思わず微笑む。

「気づかなかった?私の事見てたんでしょ」

「……わかんなかった」

「…可愛い」

「え」

最高に幸せだ。

そんな中、私達の幸せを邪魔する者が現れた。

「よぉ、どしたん?」

彼氏だ。

なれなれしく私の肩に手を置きながら凛を見ている。

なんて醜い奴だ。

今すぐ排除せねば。

「私達今別れの真っ最中だから引っ込んでもらって良い?邪魔、お前なんかが凛をみて言い訳無いでしょ?」

おっと。

口が滑った。

これには彼氏もお怒りだ。

これだけで顔が真っ赤になるなんて。

よっぽど心が狭いんだろう。

と、ここでまたまた邪魔者登場。

彼氏の仲間だ。

揃いも揃ってクズばかり。

こんな時は隣の天使を見て心を鎮めよう。

って、泣いてる?!

「私の可愛い凛ちゃんが泣いちゃってるんだけど、当責任取るつもり?」

「…お前ってそんなキャラだっけ」



                            ーこれまでずっとー

7/12/2024, 3:00:02 PM